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【DEO】ディアジオ銘柄分析/世界最大の酒造メーカー。ADR銘柄

こんにちは ポンです。

ADR銘柄紹介第6弾

 

最後の銘柄はジョニー・ウォーカー、ギネス、スミノフアイでも有名な酒造メーカーのディアジオです。

お酒のメーカーって意外に利益率が高く優秀なビジネスモデルである事は知ってましたか?

 

今回はそのディアジオについて分析していきたいと思います。

 

 




【DEO】基本情報

社名 ディアジオ
ティッカー DEO
設立年月日 1997年
セクター 生活必需品
配当利回り 1.84% ※2021/2/24時点

 

 

会社概要

 

ディアジオはイギリス、ロンドンに本社を置く酒造メーカーです。
ギネス社とグランドメトロポリタン社の合併によって1997年に誕生致しました。

主な商品としてはジョニー・ウォーカー、ギネス、スミノフアイス等が有名です。

スミノフアイス等は好んで飲まれる人が多い印象がありますね。

 

蒸留酒メーカーの世界市場シェア

1位 ディアジオ 2.3%
2位 ペルノ・リカール 1.9%
3位 ビームサントリー 1.3%
4位 ルイヴィトン・モエヘネシー 1.1%
5位 バカルディ 0.9%
6位 ブラウンフォーマン 0.8%
7位 カンパリ 0.4%
8位 ウイリアム・グランツ&サンズ 0.3%
9位 レミーコントロー 0.2%

参考データ:https://deallab.info/spirits/

 

ディアジオは世界1位のシェアを誇る酒造メーカーです。
世界180ヵ国以上に展開しており、馴染みのある銘柄を多く輩出しています。

 

地域別売上

DEO 地域別売上

米国が主な収益源となっていますが東南アジアやアフリカの比率も上がってきており、
人口増加の恩恵を受けそうです。

 

 

商品別の売上

酒類別売上

蒸留酒の中ではスコッチが最も売上比率が高く、その次にウイスキーやウォッカ、ラム酒と続いていく。
意外にもビールの比率が低い為、
BtoCの一般人が店で購入するよりももBtoBで飲食店や専門店にに卸している額の方がはるかに大きい金額で取引している為だと考えられます。

コロナも大きく影響しているはずなので業績が心配になりますね。

 

売上・利益等

DEO 売上、利益

売上は少しづつ増加しておりましたがやはりコロナの影響を受けて減収減益となっております。
世界で展開している為、リスク分散や需要が全くなくなる事は無い為コロナの収束後に売上が戻ってくるでしょう。

ビジネスモデルとして酒類の製造自体にコストがかからない為高い利益率を誇ります。
営業利益率が30%付近で推移しており、非常に効率的な経営が出来ています。

 

◆キャッシュフロー

DEO キャッシュフロー推移

キャッシュフローもコロナの影響を受け、2020年度は下落しております。
その他の年は安定して営業CFが増えている為、本業も堅調であるといえます。

 

製造コストもかからない為投資CFも少なく経営資源を効率的に使える環境です。
その為株主還元も積極的に行っており、2019年度に30億ユーロ、2022年6月までに45億ユーロの自社株買いプログラムを実施すると発表されてます。

 

定期的に自社株買いを行っている為株主還元の意識が非常に高い印象があります。

 

 



◆配当と増配率

配当と増配率

ポンドベースで増配を継続して行っており、ADR銘柄のなかでも比較的安定して増配している銘柄です。
2020年度は配当性向が上がっているが売上や株価も上昇してくるはずなので心配する必要はありません。

 

ただどうしても為替の影響を受けてしまう為、ドルベースになると配当が減少してしまう事があります。
事業としては株主還元を継続してくれているのは大きい部分です。

 

配当支払い月は2回

ADR銘柄でも年2回配当の銘柄があり、DEOは年2回の配当銘柄です。

 

配当スケジュール

配当権利落ち:2月・8月

配当支払い月:4月・10月

 

米国株の投資を行っている人であれば年2回の配当だと物足りないと思ってしまいがちですが
増配も行っている銘柄なので配当が増える喜びを味わっていきましょう。

 

 

株価チャートの分析


 

コロナの影響を受けて2020年3月に大きく下落しています。
その後は順調に回復し、現在はコロナ前まで株価が回復している状況です。

 

S&P500との比較

DEOチャート

コロナ前まではS&P500とほぼ変わらないリターンを誇っていましたが、コロナショックで立ち直りが遅れてしまっている状況です。

 

5年前と比較しても株価は上昇トレンドを継続している為、長期で見れば値上がり期待が持てます。

まとめ

 

良いところ

  • 営業利益率30%と利益性の高いビジネスモデル
  • 世界展開、蒸留酒シェア世界1位のブランド力がある
  • 自社株買いや配当での株主還元の意識が高い

 

懸念点

  • 景気に左右されやすい業種である
  • 健康志向の観点から一部の投資家からは遠慮されがち
  • S&Pと比較すると株価の回復が遅い

 

2100年には人口は100憶人越え?

世界の人口は2100年には110億人にまで増加すると予測されてます。

それも人口増加の8割はアフリカで起きるとの調査結果もでております。

参考:https://drive.media/posts/14786

 

 

ディアジオはアフリカでの販売比率が1割程度ですが、今後の戦略として人口増加地域のシェア拡大も重要なポイントであるといえます。

趣味嗜好品であるお酒は将来なくなってはいかない商材であり、人口増加と共に増えていくと考えられます。

世界シェアを勝ち取っているディアジオにとっては更なるシェア拡大に向けて今後の対応を期待したいところです。

 

リスクを把握した上で投資をしていきましょう。
投資をするうえで参考になれば幸いです。




  • この記事を書いた人

ポン

兼業投資家。 社畜で今後の人生を歩むのに嫌気がさし、投資を始めました。 投資や副業を通じて副収入を得て人生を豊かにしていく為の方法を発信していきます。 一児(男の子)のパパで休日はトーマスごっこをして遊ぶのが至福の時間です。

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