こんにちは!!ポン(@PonPontr) です。
連続増配銘柄のSPK(7466)を調べてみました。
2020年4月から株式分割にてより購入しやすくなった銘柄です。
買い時や銘柄のポイントをまとめて紹介していきます。
Contents
目次
SPKとは?? 事業内容の紹介
出典:SPK株式会社HP
事業説明
1917年に大阪で外国車と部品の販売を行う会社として創業しました。
その後、自動車整備・補修などの自動車のアフターサービスを事業の領域としています。
自動車部品を専門的に取り扱っている商社で、100年以上も経営を続けている老舗企業でもあります。
国内営業本部
あらゆる国産・輸入車向けの補修部品を取り扱ってます。
主に整備工場や、カーショップ等といったBtoB向けに卸しているため安定した供給量があります。
海外営業本部
世界規模で自動車整備・補修部品の販売を行っています。
80か国・350社以上の取引先があり、海外にも6拠点の現地法人も持っているので
地域に密着したサポートやサービスの提供が行えます。
工機営業本部
フォークリフト、トラクター等の産業車両向けの部品・部材を販売している部門です。
近年加速している北米、中国への販売、規模拡大を目指しています。
幅広い商品群の他にSPKのオリジナル商品も取り扱っているので付加価値も提供できる品揃えです。
売上比率は国内がけん引している!!
車のアフターサポートに対して幅広く対応し世界への事業拡大を行っています。
国内が6割、海外が3割で今後の海外の売上に期待できそうです。
世界の車需要増加を考えると今後も安定して業績を伸ばしてくれそうな安心感があります。
チャート分析
出典:ヤフーファイナンス
5年間では若干ではありますが株価は上昇しています。
出典:ヤフーファイナンス
10年で見ると長期的な上昇トレンドで株価が上昇しているのがわかります。
経営状況に大きく傾く事が無ければ上昇は続いていきそうです。

売上・営業利益は成長が続いている
出典:SBI証券
売上は年々増加傾向で安定しています。
主力の国内営業本部がけん引しているほか
大きな伸びしろを持っている海外営業本部が今後大きな柱になってくるでしょう。
景気の流れによっては工機営業本部も売上増に期待できます。
営業利益率は少し低い?
卸売業の平均営業利益率は4.8%で企業の目安として10%よりも低いのです。
SPKというと4.4%と少し低いのが気になる所です。
理由として卸売全体が商品を仕入れ販売している為、原価が高くなってしまう為です。
利益率は今後の課題となるでしょう。
今後の展開・懸念点は?
懸念点として景気敏感銘柄の為、経済の影響を受けてしまうのも弱点です。
コロナウイルスの影響で海外・工機営業本部の売上が大きく減少しています。
海外支店へ部品を船積みすることが出来なかった為
経済活動の停滞による産業車両の製造が減っている事が大きな要因となってます。
ただ長期的にみると回復に向かう事が予測されるので売上の減少も限定的と言えます。
キャッシュフローは安定的
出典:SBI証券
キャッシュフローとは会社のお金の流れを見る指標です。
キャッシュフローとは
営業キャッシュフロー:本業から発生した資金の流れ
投資キャッシュフロー:投資から発生した資金の流れ
財務キャッシュフロー:資金調達から発生した資金の流れ
営業キャッシュフローが多いほどよく、良い会社としての基準でもあります。
それに加え、多くの現金等の純資産が非常に多いです。
純資産の多いとどうなる?
メリット
- 不測の事態で売上が減少しても企業として耐える体力がある
- 売上を更に上げる為の投資に活用できる
- 株主からの信頼を得やすい(安心感)
デメリット
- 株主還元の意識が低い(配当・優待)
- 資産を効率的に活用出来てない(ROEが低い)
会社として資産が多いので有事の際でも安定感がありますね。
投資家からすると株主還元はもっと欲しいところです。

自己資本率とROE
自己資本 | 17,887(百万) |
自己資本比率 | 69.2% |
ROE | 9.0% |
※2020.3月実績
自己資本比率は69%と非常に安定してます。
自己資本比率は20~40%くらいで普通、40%以上だと優良といわれます。
その中で69%はトップクラスの安定感をもっています。
またSPKは年々、自己資本比率が増えています。
事業の継続性は高く、将来の不安もほとんどないといえます。
ROEは平均的だが上昇している
ROEは9.0%で、2014年から比較すると少しづつ上昇しているのがわかります。
事業の拡大による利益増加が理由といえます。
ただし、ROEの目安は10%ほどといわれ、そこまで資産を有効活用できておりません。
事業拡大への投資や株主還元強化等なにかしら対策をとっていく事でROE改善につながっていきます。
割安度は?
割安の目安 日本企業全体の平均値 PER 15倍以下 PBR 1.0倍以下 卸売業の平均値 この数値以下だと割安と判断 PER 12.6倍以下 PBR 0.8倍以下 ※2020年7月時点
※2020/8/21時点の終値
PER 12.86倍
業種平均を上回っている状態です。
株価分割で値上がりした分割高になってしまっている状況です。
※2020/8/21時点の終値
PBR 0.76倍
平均値とほぼ変わりません。
SPKは割安ではありませんが今後株価の下落があれば投資のチャンスとなります。
今後世界経済が回復に向かっていく事が予測されます。
株価は次第に上がっていく事でしょう。
配当・株主優待
年間配当金額 | 72円 |
配当利回り | 2.65% |
連続増配年数 | 22年 |
株主優待 | なし |
配当利回りは2.65%で東証一部上場企業の平均利回りは1.77%のため、平均よりも少し高いです。
連続増配を継続して行っている点は非常に魅力的です。
1999~2019年で配当金は約4.2倍にもなっています。
そして現在の配当性向も約24%となっており、まだ増配の余力は十分にあります。
リーマンショックでも増配を継続している為、今後も安定して増益していく事でしょう。
まとめ SPKは財務が鉄壁の優良企業!!購入タイミングは過ぎたが今後の好業績に期待できる!!
様々な視点からSPKの銘柄分析を行いました。
部分的な情報をまとめて記載しますので今後の投資活動の参考にしてもらえると幸いです。
項目 | 評価(1~5) ※5が最も良い評価 |
評価理由 |
売上・利益 | 2 | 両方とも年々増加率が低下しており、21年度は減収予測の為 |
将来性 | 3 | 景気回復で売上が大きく左右される。今後の期待感は高い |
ROE | 3 | ROEは平均的 |
キャッシュフロー | 4 | 安定して推移している。純資産が多い為、倒産リスク低い |
自己資本率 | 4 | 69%と非常に高く、安定感がある |
割安度 | 3 | PER・PBR共に平均値程度 |
配当・株主優待 | 4 | 連続増配と平均以上の利回りで高ポイント!! |
投資評価:3.3点
と評価させていただきました。
値上がりを狙いつつ、長期的に保有して配当をもらい続ける事も出来ます。
景気回復後に株価の上昇も予測されるので今のタイミングで仕込んでおくのもアリです。
個人的にはもう少し株価が下がり、配当利回りが3%を上回った時に買いたいと思ってます!!
今後の投資の参考にしてもらえると嬉しいです。

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