ポンです。
ADR銘柄の銘柄分析第2弾!!
今回はボーダフォンの銘柄分析です。
携帯電話会社は安定したキャッシュが魅力的なジャンルです。
今回は企業のHPも英語でないので翻訳の理解に苦しみましたが、、、
今後の展望や財務状況含め分析しましたので投資の参考にしてもらえたら嬉しいです。
早速どうぞ!!
Contents
目次
基本情報 2021/2/5時点
社名 | ボーダフォン・グループ |
ティッカー | VOD |
設立年月日 | 1985年1月 |
セクター | 電気通信 |
1株配当$ | $1.06 |
配当利回り | 6.21% |
VODは世界最大級の携帯会社
ボーダフォン・グループ(VOD)はイギリスに本社を置く世界最大級の携帯会社です。
社名の由来はVoice Data Fone (PHONE) をかけ合わせたものです。
2018年時点でユーザー数3億1300万人で世界4位の加入数を誇っています。
日本でも参入していた過去がああり、2003~2006年迄ソフトバンクと業務提携しています。
その後は株式売却し現在ではNTTと業務提携を結んでいます。
携帯会社売上ランキングでは世界10位
2018年のランキングなので少し古いのですが、、、
VODは世界10位で世界レベルの売上を上げています。
現在はアフリカにも規模を拡大している為更なる売上拡大に期待が持てそうです。
因みに会社資料によると携帯電話契約者数は全世界でなんと2.7億人にも上ります。
個人的には世界規模なのに日本の携帯会社が上位にランクインしている事が気になります。
日本の携帯会社がよほど効率的な経営が出来ているという証にもなります。
KDDIの銘柄分析も載せておきます。
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事業内容
事業セグメント
- 消費者向け
携帯電話サービス、固定回線やTVサービス等を提供しております。 - 事業者向け
IoTやクラウド・セキュリティサービス等を提供しております。
今後は5Gの活用も活発に行っていく為更なるサービスの質向上が期待できます。
今後については後ほど詳しく説明しております。
VODの売上、利益は?
19年3月期の決算で赤字転落しさらに配当を40%減配すると発表
株価の下落も決算の影響です。
過去5年で赤字転落が3回もあります。。
ストックビジネス型の携帯電話会社で比較してみると利益率は少し低いようです。
こちらは国内の携帯会社ですがVODは安定した利益率の確保が必要になってきます。
営業利益率は改善されつつあるため、2021年度の決算でも継続できるかがポイントです。
VODのキャッシュフローは改善傾向にあり
キャッシュフローの推移を確認してみると2017年以降は安定してフリーCFが黒字の為
お金の流れとしては正常で経営できております。
営業CFマージンも15%を超えているためキャッシュフローに関しては問題ないといえます。
VODの配当と増配率
2012年をピークに配当は少しずつ下がってきています。
ここ5年間程で黒字、赤字を繰り返している為注視していかなければなりません。
ただ営業CFは潤沢にあるので無配になる恐れはないと考えます。
VODのチャート
2019年の赤字による下落、コロナショックでの下落と長期では下降トレンドが目立ちます。
2020年で見てみるとコロナ禍での波が収まり業績回復の兆しが見えた事で株価も値を戻しています。
VOD 今後の展開
今後の戦略として4つの構想を掲げています。
翻訳した内容をまとめているので意味が少し違っていたらすみません。。。
大まかには合っていると思うので参考にされてください。
①顧客エンゲージメントの進化
ヨーロッパ:5Gを活用して新たなサービスの提供を行い、顧客の囲い込みを行う
アフリカ:モバイル決済ができる環境を作り口座が無くても携帯があれば決済ができる
電子サービス(M-Pesa)を導入していく。
事業者向け:IoTSIMの発展によって、自動車や保険、ヘルス関連等様々なサービスと紐づけしていく。
今後の成長率が高いセグメントである。
②業務効率化の加速
業務改善を図り今までかかっているコストの削減を行っていく。
目標として21年末までに25億ユーロの削減を掲げている。
③資産活用の改善
ネットワーク網を有効活用することで
ビジネスの展開や他の商品と組み合わせて利益成長を図っています。
④電波塔事業への参入
2021年にタワー事業に参入する予定です。(ドイツ市場でIPOを実施)
タワー事業の黒字化、収益化を目標に据えてます。
電波塔の設立で他の回線事業者への基地局シェアや資産の共有でのメリットがあると考えられます。
まずは投資分リターンを得られるかが重要です。
VODまとめ
VODは高配当でストックビジネスであるが故に投資しやすい銘柄です。
ADR銘柄でもある為、配当金に海外の源泉税がかからないメリットがあります。
しかし、ここ最近では株価低迷が続いており、正直なところ必ずしも投資すべき銘柄とは言えません。
長期投資として考えれば現在は割安な状態を継続しております。
値上がり益を狙う為に長い目で見ていくのであれば投資銘柄の候補として入れていくのもいいでしょう。
リスクを把握した上で投資をしていきましょう。
投資をするうえで参考になれれば幸いです。