こんにちはポンです。
ADR銘柄分析第3弾!!
今回は有名なブランド力で世界でも利用されているユニリーバを分施してみました。
生活必需品のセクターは不況時にも業績に影響が出にくい為長期保有に向いています。
配当投資に向けた銘柄選定の一つとして参考にしてもらえればうれしいです。
Contents
【UL】基本情報
社名 | ユニリーバ |
ティッカー | UL |
設立年月日 | 1885年 |
セクター | 生活必需品 |
配当利回り | 3.74% |
5年平均増配率 | 7.43% |
連続増配年数 | 10年 |
ユニリーバはイギリスに本社を置く、世界2位の消費財メーカーです。
世界中で400以上ものブランドを製造から販売してます。
1日に25億人がユニリーバの製品を利用しているというので規模の大きさは想像がつきませんね。
世界的ブランドとして聞いた事が無い人はいない程有名な企業です。
代表的な商品は紅茶のリプトン、除菌クリーナーのドメスト
ヘアケアではDOVE、LUX、mods hair等日本でも馴染みのあるブランドを取り扱っています。
元々はイギリスの『リーバ・ブラザーズ』とオランダの『マーガリン・ユニ』が
1930年に『ユニリーバ』として経営統合してできました。
リーバ・ブラザーズの時から数えると100年以上もの間経営している老舗の会社です。
競合としてよくP&Gと比較に出されることが良くあります。
業績や規模はP&Gの方が大きいのですが英国ADRで現地源泉課税がかからない点は税務上有利な点です。
事業セグメント別売上
3つの事業から成り立っている
- Foods & Refreshment
紅茶の『リプトン』、スープの『クノール』等 - Home Care
石鹸、洗剤といった家庭洗剤
『ジフ』『ドメスト』等 - Beauty & Personal Care
ヘアケア、オーラルケア、スキンケア等の美容製品
『LUX』 『mods hair』等
他のブランドはこちら
Beauty & Personal Care とFoods & Refreshmentが主力で
共に4割程度の売上比率です。
非常にバランスのとれたポートフォリオです。
ここ最近では美容用品の売上増加があり構成比も高くなってきています。
地域別売上
ヨーロッパに本社があるのですが、
アジア・太平洋が4割以上の売上を上げています。
インド・アフリカ等の新興国への販売網の確保が出来ているので人口増加や発展とともに
生活必需品の需要が増え売上の確保に繋がっていきます。
このままアジア・太平洋の販売強化を務めていけば将来的にも安心できるでしょう。
一方競合であるP&Gの地域別売上では先進国の比率が高い為
将来性ではユニリーバの方が期待が持てます。
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売上・利益等
売上に関しては安定して推移しています。
新興国の為替の影響もあるのか売上増加がいまいちです。。。
2018年に純利益が急増している理由として
ペースト事業の売買益が入っている為です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24734210W7A211C1000000/
今後M&A や販売網の拡大等更なる戦略が必要不可欠です。
一方で利益率に関しては2018年の24%をはじめ改善しています。
利益率の高い、美容用品の販売増が要因の一つで、他にも経営努力を行い
高い利益率を確保してます。
他の企業でも利益率20%超える事は少ない為、数少ない優良企業だと判断できますね。
キャッシュフロー推移
会社の稼ぐ力を表す営業CFが年々増加しています。
本業だけでの収益は増加していると判断できるので事業自体の安定性がわかります。
業績不振なペースト事業を撤退させるなど、社内の見直しも行った結果として
フリーCFも潤沢で非常に安定しているので良好といえます。
配当と増配率
配当は年々増加しています。
P&Gの様に連続増配を何十年も継続しているわけではありませんが
自社株買いを定期的に行う等株主還元の意識も高いです。
増配率は2019年は3.9%と低くなってしまいましたが、5年間の平均増配率は7.43%と比較的高い数値を維持しています。
配当性向は44%なので増配余地はまだあります。
株価チャートの分析
チャートは長期の上昇トレンドなので株価が下落、調整時に仕込んでおけば
配当と値上がり益を両方狙えます。
まとめ
ユニリーバは圧倒的なブランドと新興国へのマーケティングの成功により、安定した地盤を築いています。
ブランドの販売地域の拡大と先進国へのシェア拡大が重要になってきます。
英国ADRで連続増配の銘柄が少ない銘柄なので投資対象としてはアリです。
米国のリスクヘッジとして英国ADRの成長株を持っていく良いですね。
リスクを把握した上で投資をしていきましょう。
投資をするうえで参考になれれば幸いです。