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【銘柄分析】KDDI(9433)の業績、株価、買い時は?

KDDI アイキャッチ

 

今回はおススメする銘柄の一つであるKDDIを調べてみました。

こんな方におすすめ

  • KDDIの投資を検討しているが、何を基準に見たらいいかわからない方
  • 購入すべきタイミングや今後の株価がどうなっていくか知りたい方
  • 長期保有出来る増配銘柄を探している方

KDDIは業績、ビジネスも安定しており、株主優待まで行っている優良株です。
菅首相になった事で株価の下落も記憶に新しいですね。

銘柄の分析と共に今後買うべきなのか、買うとしたらいつが買い時か
一緒に調べていきたいと思います。

最後までお付き合い下さい。

 

KDDI(9433) 基本情報

社名(銘柄コード) KDDI(9433)
株価 2,990円(2020/11/6時点)
PER  10.0倍
PBR  1.39倍
1株配当 120円
配当利回り 4.01%
5年平均増配率 11.56%
連続増配年数 19年

 

KDDI(9433)事業内容

総合通信の大手でauをメインに個人、法人で展開しています。国内・国際の通信全般を手掛けており、携帯、光回線、データセンター等幅広く展開している。携帯事業では国内2位と高いシェアを誇ります。

 

資本提携も積極的に行っており、グループ企業としても成長し続けています。最近では2019年カブドットコム証券に資本参加しauカブドットコム証券へ、じぶん銀行をの子会社化、新電力のエナリスを子会社化、ローソン <2651> と資本業務提携等企業の戦略にも長けている印象があります。

 

傘下の企業

  • 沖縄セルラー電話<9436>
  • ジュピターテレコム
  • ビッグローブ
  • エナリス
  • カカクコム<2371> 等々

 

事業セグメント別売上

セグメント別の売上比率

 

パーソナルセグメント

 

主に通信の総合サービスとライフデザインを組み合わせたサービスを提供しています。

 

日本国内では通信サービスを中心にしてコマース、金融、エネルギー、エンターテイメント、教育といった生活に関わるサービスを連携させていくことで更なる付加価値を高めています。海外では国内での事業ノウハウを活用してミャンマーやモンゴルをはじめとするアジアを中心として事業拡大を積極的に取り組んでいます。

 

成長率や売上比率が高く、KDDIのメインとなるセグメントです。

 

ビジネスセグメント

 

国内外の法人向けにデバイス、ネットワーク、クラウド等のソリューションやデータセンターサービスを提供しています。

 

今後は5Gを活用したビジネスの発展や拡大に貢献するソリューションをグローバル規模で提供し事業の拡大を目指しています。日本国内ではグループでの地域密着型のサポート体制を構築しています。

 

まだ売上の2割弱の比率であるため今後伸びしろが期待できるセグメントです。

 

売上や営業利益率は?

 

KDDI業績出典:マネックス証券

売上は19期連続で増益しており、営業利益率も20%弱と日本の企業としては非常に優秀です。

リーマンショックでも増益を守っている事から暴落時にもしっかりと利益と確保できる力を兼ね備えております。

理由として主力の携帯電話事業がストックビジネスである為継続した収入が見込めるからです。

 

 

最近では通信サービスだけでなく、ライフデザインサービスとの連携も展開している為収益源が増え更なる安定した利益の創出が可能となります。

 

 

キャッシュフロー

 

キャッシュフロー推移出典:マネックス証券

 

通信は設備への投資は不可欠な為一定の投資CFがあるのが特徴です。

ほぼストックで収益を確保できている分営業CFも安定しております。

ただリーマンショックでフリーCFはマイナスになっている為暴落時の注意は必要です。

 

買い増しにて辛抱強く耐えていく方がこの銘柄のメリットを多く活かせます。

 

割安度(PER・PBR)

PERの推移

PERの推移
出典:マネックス証券

割安さの比較としてPER・PBRでの推移をのせています。一般的にはPERの平均として15倍が目安となりますが常に下回っており、割安さを維持している状態です。

 

売買タイミングの目安としてはPERが10倍を切ったら投資を行うタイミングであるといえます。価格競争で株価が大きく下落することがありましたが株価は値を戻しています。

 

今後も価格競争で度々株価の下落が予測されます。その時のタイミングを逃さないようにしていきましょう。

 

PBRの推移

PBR推移
出典:マネックス証券

PBRも1.0~2.0倍付近を推移しています。割安の目安としては1.0倍以下になる為割安ではありません。

 

 

 

配当金推移

配当金推移出典:KDDI

配当金も19期連続で増配しており、過去5年の増配率は11.5%と増配率も高く維持できています。

配当性向は約42%とまだまだ増配の余地はありそうです。

KDDIとしても株主還元の一つとして持続的な増配を目指している為今のところ減配の心配はないでしょう。

 

 

株主優待

 

優待情報出典:KDDI

保有株数、年数に応じてコースが変わるカタログギフトが年に1度(3月の優待として)もらえます。

保有株式数や保有期間の詳細はこちら

保有期間

以下の3つから該当するカタログギフトが送られてきます。

保有・期間によって違うコースの種類

  • 花月コース(3,000円相当)
  • 山水コース(5,000円相当)
  • 風月コース(10,000円相当)

 

私はまだKDDIを保有して2年なので花月コースですが選べる商品の種類が多くなんと94つの優待から選ぶことがが出来ます。さらに増配も期待できる銘柄の為長期保有には最適です。

 

 

KDDI(9433)チャート分析

KDDI 株価

5年チャートになりますがここ数年は2400~3400のレンジで推移しています。

定期的に株価の下落がありますが菅官房長官の『携帯事業者は料金を4割り下げる事ができる』との発言から、2018年11月、NTTドコモが通信料金値下げを見直す発表をしたためKDDIも影響受けて下落しております。

 

株価下落の懸念点

  1. 新規参入や競合との価格競争での株価下落
  2. 政府の料金値下げ圧力による株価下落

上記リスクを理解した上で投資の検討が必要です。

 

◆競合との比較は?

銘柄名 KDDI(9433) NTTドコモ(9437) ソフトバンク(9434)
株価 2,990円 3,889円 1,223円
売上高(百万) 5,237,221 4,651,290 4,861,247
営業利益 1,025,237 854,650 911,725
営業利益率 19.6% 18.4% 18.8%
PER 10.7倍 20.8倍 12.0倍
PBR 1.5倍 2.3倍 5.2倍
配当金 120円 62.5円 86円
配当利回り 4.01% 1.61% 7.03%
自己資本比率 46.8% 72.1% 10.7%

3社を数値で比較してみました。

売上や営業利益率、割安度ではKDDIが優秀でした。
KDDIは安定した売上と定期的な自社株買いを行い株価を高く維持しています。個人の通信事業に加え、ライフデザイン企業として更なる囲い込みを狙ってます。

 

NTTドコモは親会社のTOBによる買い付けTOBが成立すればNTTの子会社となります。NTTの株主は多くの売買益を獲得できたと思います。そして経営基盤が大きくなる為更なる売上拡大が予想されます。

 

ソフトバンクは株価が軟調に推移しており、IPOの売り出し価格1500円を大きく下回っている状況。ヤフーの子会社化で少しは回復するも現在も株価は下降し続けています。大きな経営戦略がない限り株価の変化はあまり期待できないでしょう。

 

今後の展開は?

KDDIの中期経営計画として7つの事業戦略を掲げています。

 

  1. 5G時代に向けたイノベーションの創出

    5Gを普及させ様々な分野へ活用していく5Gの活用

  2. 通信とライフデザインの融合

    通信だけでなく生活に基づくサービスも紐づけしていく
    通信とライフデザインの融合

  3. グローバル事業のさらなる拡大

    国内の事業ノウハウを海外に広げまずは東南アジアを中心に顧客を増やしていく ICT                          出典:KDDI

  4. ビッグデータの活用

    ビックデータを活用し最適なモノ・サービスを提案していく。(個人・法人)

    ビックデータの活用出典:KDDI

  5. 金融事業の拡大

    auPAYを中心に日常生活における決済、金融サービスを拡大していく

    出典:KDDI

  6. グループとしての成長

    グループ会社としての強みを最大限に活用して持続的な成長を目指す。
    出典:KDDI

  7. サステナビリティ

    サステナビリティ活動を行い、企業として持続的な成長を目指す。
                              出典:KDDI

KDDIは買うべきか?

結論としては個人的には買って損はしない銘柄だと思います。

ストックビジネスで寡占市場である為今後も大きく売上が下がることは考えにくいです。

M&Aや自社株買い等で大きく株価は上がることはありますが目的としてインカムゲイン狙いで長期保有するのが賢明ですね。

 

まとめ

KDDIの強み

  • 携帯電話事業は寡占市場で安定した収益を継続している。
  • 営業利益率は20%で効率的な経営が魅力
  • 株主還元に積極的で19年連続増配、株主優待も行っている。
  • 5Gの投資による将来性がある。

KDDIの弱み

  • 価格競争に巻き込まれると株価への影響が出やすい
  • 政府からの値下げ圧力があり今後も値下げの懸念が残る

いかがでしたでしょうか。

日本株では非常に優等生なKDDI。株主に還元し、業績としてもしっかり利益を残しています。

価格競争でのリスクはありますが、株価は必ず値を戻しているので次の価格競争があった際は持ち株数を増やすチャンスにもなる考えもあります。連続増配のストップや減益が予測された時に売買の検討をすれば問題ないでしょう。

 

投資活用の参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

ポン

兼業投資家。 社畜で今後の人生を歩むのに嫌気がさし、投資を始めました。 投資や副業を通じて副収入を得て人生を豊かにしていく為の方法を発信していきます。 一児(男の子)のパパで休日はトーマスごっこをして遊ぶのが至福の時間です。

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