ADR銘柄分析第4弾は【グラクソ・スミスクライン】について調べます。
米国の製薬銘柄は、【PFE】ファイザー、【MRK】メルク、【JNJ】J&J
そして、今回銘柄分析する【GSK】グラクソ・スミスクラインについては英国の製薬銘柄になります。
英国では最も大きい製薬会社で、メガファーマの一つと言われており知っておいて損はないと思います。
目次
【GSK】基本情報
社名 | グラクソ・スミスクライン |
ティッカー | GSK |
設立年月日 | 1999年12月 |
セクター | ヘルスケア |
配当利回り | 7.02% |
グラクソ・スミスクラインはイギリスに本社を置く
グローバル製薬会社です。
売上規模も世界で5位と世界でも有数の規模を誇っています。
米国や欧州を中心に世界で150ヵ国でビジネスを展開しており、代表的な商品としては
総合風邪薬『コンタック』、鎮痛消炎剤「ボルタレン」、入れ歯洗浄剤『ポリデント』といった
使ったことや聞いたことのある商品をメインで取り扱っています。
長きに渡って身近な製品を数十年も前から提供し続ける、日本でも馴染みの深い企業です。
その他にも呼吸器疾患やワクチン関連も強いのが特徴です。
事業別売上
呼吸器、HIV、免疫炎症、腫瘍学の薬品を取り扱っている
HIV、マラリア、結核のワクチンを始め、発展途上国でまん延している病気を
対象として開発している
口腔衛生、風邪薬、インフルエンザワクチン、呼吸器疾患の一般医療品
3つの事業から成り立ってます。
半数が医療用医薬品となっており、特に発展途上国での販売に力を入れています。
売上・利益等
2015年に事業交換を行い、売却益が乗っかっているため純利益が高い状況です。
2016年は売上不振で純利益が大きく下がっていますが、その後回復傾向にあります。
営業利益も平均20%近くをキープしており、安定しているといえるでしょう。
キャッシュフロー
2015年ノバルティス社との事業移管しています。
GSK⇒抗がん領域事業の売却(ノバルティスへ)
ノバルティス⇒ワクチン事業の移管
上記2社でコンシューマーヘルスケアの合弁会社設立
これによりフリーCFが大きく減少しております。
投資CFは製薬会社として新薬の開発費用で必要になってくる為、マイナスが通常の認識です。
その後は安定した営業CFマージンを維持しており、キャッシュフローも良好です。
配当と増配率
配当金に関してはばらつきがあるのが気になりますが
通年約1.5~6ポンドの配当がもらえています。
売上も安定しており、継続して高配当が期待できます。
懸念点として
配当性向は100%を超えている年度が多く、配当状況含め注意していく必要があります。
決算情報を確認し変化に対応していきたいところです。
2020年の決算では配当は現状維持とのこと。(1株配当0.8ポンド)
利益率の高い医薬品業界なので配当は今後も守っていくと考えられます。
株価チャートの分析
コロナショックを境に下降トレンドが続いています。
2020年の決算が2021年2月に発表され、売上が低迷しているため株価も下落しております。
現在の配当利回りが7%近くでかなりお得な銘柄になってきました。
悪いニュースでの株価下落は一時的な物が多い為買い増しのチャンスといえます。
グローバル製薬会社の売上ランキング
出典:Answersより
世界でもトップクラスの売上を誇るGSKはメガファーマの一つです。
英国では最も大きい製薬会社として名の知れている企業となっています。
やはり規模でいうと米国の製薬会社が多くランクインしている所は流石というべきですね。
製薬市場で見ると米国が最も大きなマーケットなので当たり前なのかもしれません。
因みに日本では武田薬品がトップ10にランクインしています。
日本の企業にも頑張ってもらいたいところです!
まとめ
コロナワクチンの開発や製薬会社のランキングでも1位を獲得するなど
企業として積極的な経営も将来性を感じます。
ADR銘柄なので配当の二重課税が無いところが魅力的ですね。
懸念としては業績が安定してない為、配当もバラつきがあります。
長期での保有で高配当銘柄としての恩恵はありますが、減配リスクを考慮して保有すべきだと考えます。
リスクを把握した上で投資をしていきましょう。
投資をするうえで参考になれば幸いです。