高配当ETFで最もおすすめする理由とは、、、
ここ最近、株式投資デビューをした人が増えています。
そこで初心者の方でも安心して投資できるETFを紹介したいと思います。
今回は高配当で人気のETF VYMについて紹介していきます。
目次
VYMとは?
米国株式市場の、高い配当利回りの銘柄で構成される
FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指したETFです。
米国の高配当銘柄を一括で投資できるETFだと思ってもらえれば大丈夫です。
基本情報
ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス |
構成銘柄数 | 424銘柄 |
純資産総額 | 270.8憶ドル |
基準価格 | $80.96 |
配当利回り | 3.48% |
経費率 | 0.06% |
リバランス | 年1回 |
5年リターン配当再投資の場合 | 51.8% |
設定日 | 2006/11/10 |
※2020/10/3時点
VYMの特徴
投資家の中で人気ランキングの常連であるVYM
人気の裏付けにもなる特徴を説明していきます。
構成銘柄数が多い
高配当ETFの中では最も構成銘柄が多いことが特徴の一つです。
構成銘柄数は424銘柄でセクターもバランスよく投資しています。
経費率が高配当ETFの中で最も低い
投資のコストとして考えなくてはならないのが経費率です。
コストが最も抑えられているのがこのVYM。
長期投資で配当金を元に再投資を行っているスタイルが一般的です。
設定日が長く、暴落を経験している貴重なETF
設定日が2006年~でリーマンショックを経験しています。
当時は株価や配当金も下落してしまいましたが現在では高値を更新している状態です。
暴落を経験している、運用期間が長い等、投資家にはとても安心できるETFとなっています。
構成銘柄TOP10は?
構成銘柄 | ティッカー | ファンド構成比 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 3.981% |
プロクター&ギャンブル | PG | 3.317% |
JPモルガン・チェース | JPM | 2.987% |
ベライゾン・コミュニケーションズ | VZ | 2.417% |
インテル | INTC | 2.126% |
メルク・アンド・カンパニー | MRK | 2.120% |
AT&T | T | 2.092% |
ファイザー | PFE | 2.068% |
コムキャスト | CMCSA | 1.998% |
バンク・オブ・アメリカ | BAC | 1.960% |
ヘルスケア(JNJ,PG、MRK)や通信(VZ、T)、金融(JPM、BAC)等
構成銘柄の上位は景気の影響にされにくい銘柄が多く入ってます。
セクター毎にバランス良く銘柄を選んでいる所がわかりますね。
セクター比率
景気循環別にセクターの強みが分かれます。
セクターの特徴
好況時に強い
→一般消費財・素材・資本財
後退時に強い
→エネルギー
不況時に強い
→生活必需品・ヘルスケア・公共・電気通信
回復時に強い
→金融・テクノロジー
景気循環に応じたバランスのとれたセクター比率となっています。
銘柄数は400銘柄以上に投資している為、リスク分散出来ているのがわかります。
分配金推移
2011年以降から8年連続で増配しております。
過去5年の増配率も8.35%で平均7%の水準を超えて増えています。
年に1回リバランスがあるからこそ継続した高配当と増配が実施できてます。
チャート分析
株価は5年で約1.3倍上昇しています。
配当を再投資することで1.5倍以上にもなります。
他の高配当銘柄と比較すると配当だけでなく、株価の上昇も見込める点が強みとなっています。
S&P500との比較
S&P500と比較してみるとアンダーパフォームしています。
単純にリターンを求めるのであれば、配当の高いセクター(金融、公益)への投資はナンセンスですね。
株価の成長だけでなく配当も意識するのであればVYMへの投資も検討できます。
比較 高配当ETFとの比較を行う
高配当のETFでよく比較される銘柄はこちら
- HDV
- SPYD
データ比較は下を参考にして下さい。
VYM | HDV | SPYD | |
構成銘柄数 | 424 | 75 | 79 |
純資産総額 | 270.8憶ドル | 53.1憶ドル | 19.6憶ドル |
配当利回り | 3.48% | 4.25% | 5.55% |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
設定日 | 2006/11/10 | 2011/03/29 | 2015/10/22 |
配当利回りが低く他の2銘柄の方が高いです。
ただ設定日を見てみるとまだ大きな暴落を経験していません。
今回のコロナショックでどのくらい立ち直れるかがポイントとなってきます。
チャートでの比較は?
配当込みでのリターンを算出してみるとVYMが最もリターンが高い結果となりました。
暴落を経験していないHDV、SPYDは下落率も高く、信頼性に欠けてしまうのが懸念点です。
メリット
人気ETFとしてのVYMにはどんなメリット、デメリットがあるか見ていきましょう。
- 構成銘柄数が多く、リスク分散ができている
- 高配当ETFの中では最もトータルリターンが高い
- 経費率が低い
構成銘柄数が多く、リスク分散ができている
高配当ETFの中では424銘柄と銘柄数が圧倒的に多いのが特徴です。
その為、主要銘柄やセクターでの暴落があっても大きな下落にはなりにくいです。
幅広い銘柄に投資しているので、下がった銘柄の他に好調な銘柄が下支えになることが多いです。
高配当ETFの中では最もトータルリターンが高い
先ほどシミュレーションした通り、VYMが最もトータルリターンは高いです。
トータルリターン順ではYVM<HDV<SPYDとなります。
配当だけでなく、リスクを抑えてリターンを高くしたい場合はVYMが最もおすすめです。
経費率が低い
経費率が0.06%と低い為長期での投資に向いてます。
例えば100万円分のVYMを購入したとすると経費率は600円という事になります。
配当利回りが3.48%だとすると年に34200円もプラスになるので全く問題ないですね。
デメリット
メリットだけではありません。
知っておくべきデメリットも説明します。
- 高配当ETFの中では配当利回りが高くない
- 時価総額加重平均での株価、配当利回りの低下
- リバランスが頻度が低い
高配当ETFの中では配当利回りが高くない
配当利回りの高さでいうとSPYD>HDV>VYMとなります。
高配当ETFの魅力として最も期待されるのは配当金です。
その分配当金の高さ自体は魅力に欠けてしまいます。
時価総額加重平均での株価、配当利回りの低下
VYMは時価総額加重平均を採用して、ポートフォリオを組んでいます。
<strong>時価総額加重平均</strong>
簡単に要約すると時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすくなります。
時価総額の大きい企業の株価が下がればその影響を大きく受けてしまうのです。
また時価総額の小さな成長性のある銘柄の影響は出にくい特性もあります。
リバランスの頻度が低い
リバランスの頻度を年1回にして経費を安くしているのがVYM特徴です。
しかし、構成銘柄の業績低下による減配等の影響を受けっぱなしになってしまいます。
その為、業績悪化による影響を長時間受けてしまう可能性が高いです。
まとめ
メリット
- 構成銘柄数が多く、リスク分散ができている
- 高配当ETFの中では最もトータルリターンが高い
- 経費率が低い
デメリット
- 高配当ETFの中では配当利回りが高くない
- 時価総額加重平均での株価、配当利回りの低下
- リバランスが頻度が低い
高配当ETFの中で言うと最も買いたいと思えるETFです。
ただし投資の目的としてトータルリターンを求めていくのであれば
VOO、VTIに投資した方がリターンは高いです。
『リスクを抑えて、配当金と値上がりの両方を得たい』
と考えている方にはピッタリのETFです。
世界的株価下落のタイミングで仕込むことでVYMの強みを最大化できます。
この時期に購入してみるのもいいかもしれませんね。
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